【概要】
(2020/1/26)バージョン1.9.2になったため更新(Shift+Ctrl+Click機能等を追記)。
(2019/11/14) バージョン1.3.0になったため更新。
このアドオンは、コレクションの表示やレンダリング、選択などの切り替えや、オブジェクトをコレクションに登録する、コレクションの追加といったコレクション周りの操作を専用のダイアログから素早く行えるようにするアドオンです。
通常、コレクションの操作はアウトライナー・エディタで行いますが、コレクションの中にあるオブジェクトなどもツリー構造の中に表示されます。もちろん、アウトライナーはコレクション表示だけにすることもできます(フィルタで)。しかし、毎回アウトライナーに表示するものを変更してから、それを使って操作するのは結構手間です。アウトライナーはフィルタを最大限にした状態にしたまま使って、コレクション単位での操作だけをこのアドオンのダイアログで行うと、切り替えが不要になるし、操作も楽です。
このアドオンはコレクションが大量にあるときに、その良さが分かるので、数個程度のコレクションしか使わない場合は、このアドオンは不要です。
Blender :2.81a
アドオン:1.9.2
作者:Ryan Inch
【入手方法】
バージョン1.8.9はBlender 2.82で標準装備アドオンとして付いてきます。
バージョン1.9.2はBlender 2.83で付いてくる予定ですが、以下のスレッドから入手できます。
Blenderartistsフォーラムより
[GARD]
【使い方】
オブジェクトモードで、「M」キーでアドオンの画面が表示されます。
操作方法は触れば分かると思いますが、選択中のオブジェクトをコレクションに入れる場合は、コレクション名の右側にある立方体ボタンを押します。複数のコレクションに入れたいときは、「Shift」キーを押しながらボタンを押します。
ダイアログの一番下にある「Phantom Mode」をオンにすると、以降に行ったコレクションの修正は、Phantom ModeをDisableしたら、元に戻るモードです。一時的に表示を変更する必要がある場合にはこれを使うと便利です。
また、ダイアログのアイコンでオン/オフを選択するときに「Shift」キーや「Ctrl」キーを併用すると使いやすい機能が追加されました。マウスオーバーしたときのポップアップに説明が表示されます。
どういうものかというと、
●「Shift」+左クリックでクリックしたものと、その親のコレクションのみ有効にする。
●「Ctrl」+左クリックでクリックしたものと、その子となるコレクションのみオン/オフを切り替える。
●「Ctrl」+「Shift」+左クリックしたものを含む親子関係にあるコレクションのみ有効にする(バージョン1.9.2で追加)。
私の場合、作成したものの中に100を超えるコレクションを持つものがあり、用途に応じて表示やレンダリングをオン/オフをコレクション単位で行い、再利用するようにしています。もちろん、アウトライナーを使うこともありますが、単純なコレクションのオン/オフだけをするなら、このアドオンを使うことで、余計なアウトライナーでの表示設定の切り替えや目的のコレクションを探し出す手間(コレクション数が多いので、スクロールがかなり大変だったので・・)をかなり省けました。
また、専用のダイアログが3Dビュー上に表示されるので、いちいちマウスをアウトライナーまで動かさなくても済むもの良いです。