【バージョン2.79b用】
Asset Managementがバージョンアップして画期的に進化してます。
なので、既存の記事を全面改訂しました。
このアドオンは有料で30ユーロします(前は半額くらいだったのに高くなったなぁ・・)。簡単にいうと、このアドオンは登録したオブジェクト、マテリアル、シーン、HDRIをサムネイルから簡単にシーンに読み込ませるツール、いわゆるアセット・マネージャ・ツールです。
初めて買った人はアドオンに付いてくるネジ集とIESのデータしかないです。このアドオンはライブラリを自分で構築しないといけないで、買ったからといって素材集が手に入るものではありません。
過去に作ったものを再利用するときに、使い勝手がとてもいいのでお勧めです。
★入手方法
(日々、追加更新されていて、Blenderフォーラムのこちらのスレッドで開発状況が分かります)
[GARD]
★使い方
作者さんのサイトに使い方はあるので、それを見ればいいのですが、以下にざっくり出来ることを書いておきます。
なお、バージョン2からはデータを保存しておくフォルダ構成が変わったので、最初導入したときにタブに表示される「Asset Management」パネルは以下のようになっています。
4つのカテゴリーを示すボタンと新しい格納フォルダを作成するためのボタン。それぞれのカテゴリーで「Create ・・・」ボタンを押して、フォルダを作成します。
前 バージョンを持っている人も同様に「Create・・・」ボタンを押して、フォルダを作成しておきます。前バージョンで作ったライブラリのフォルダたち を、新たに作ったボタン名のフォルダ(assets、scenes、materials、hdri)に入れればOKです。(なお、下図を見ても分かるよう にデータはすべてBlendsフォルダにBlendファイルで保存されます。マテリアル等の他のカテゴリでも同じです。分かりやすい)
●Asset Manegementで出来ること
- アセット(ここではオブジェクトデータ。オブジェクトに設定しているマテリアル、テクスチャ、パーティクル、シミュレーション設定も一緒に扱われる)のシーンへの追加(アペンドとリンクで追加できる)
- シーンにあるオブジェクトの登録(サムネイルの作り方には、簡単お任せから自分で作成した画像を使うなど3種類のやり方が用意されている)
- 選択しているオブジェクトをアセットで置き換えられる(複数オブジェクトでもOK)。
- 登録しているアセットの編集、名称の変更、登録ライブラリ・カテゴリの変更が可能。
- 選択している面にスナップさせる形でインポートできる。
- Asset Managementに関係ないツールがある
- シーン内のオブジェクトを選択しているオブジェクトの面にスナップさせる。
- 選択しているオブジェクトを他のオブジェクトの形状データにリンクさせる。
- シーンごとAsset Managementに登録できる。
(普通にBlendファイルで保存するのと違うのは、サムネイルを好きなように設定できるのと、Asset Management上で選択できるようになることぐらいかな。いまいち用途がわからん。登録できるけど、今はエラーが表示される・・・) - Asset Managementに登録されているマテリアル(テクスチャを含む)を選択しているオブジェクトに設定することができる。
- シーン内の選択しているオブジェクトのマテリアル(テクスチャを含む)を登録できる。スロットにある全マテリアルが一度に登録できる。
登録するときは以下の2種類のお任せサムネイル生成を使うか、自分で好きな画像をサムネイルにすることができる。
- HDRIをIBLとしてインポートできる。Cycles用です。ノード設定は自動にしてくれて、画像の調整などが可能(下図の通り)。
- HDRIファイルを選択するだけで登録ができる。
★感想
バー ジョンが2.0.Xに上がってから何がよかったかというと、オブジェクトデータ(マテリアル付きでも可)だけだったのが、マテリアルだけのライブラリと、シー ン、HDRIに対応してもらえたこと。これで網羅したかという感じ。以前は、マテリアルをオブジェクトに付けた状態でしか登録でき なかったのでマテリアルのみの読み込みには少し余計な手間が必要だったけど、今回からはマテリアルのみ選択しているオブジェクトに設定できるようになった のがうれしい。ただ、マテリアルにテクスチャとか沢山付いていると読み込みが少し遅いかな~。
HDRIはsIBLではないので、作業時の操作性はPro Lighting:Skiesアドオンには劣るけど、まぁ十分でしょ。
それに一度読み込んだサムネイルを保持するようになったので、ライブラリ、またはカテゴリを変更しても再読み込みがなくなり、アクセスが早くなった。他のアドオンでもそうなのだが、再読み込みはウザかった。
Blenderを起動したときに表示されるライブラリとカテゴリが、前回Blenderを終 了したときの状態となっているのが良かったです。
こんな感じで使ってます↓
★バージョン情報
この記事を書いたときのバージョン;
Blender:2.78a
アドオン:2.1.5