【バージョン2.79b用】
このアドオンは建築パースなどに使えるフローリングオブジェクトを生成するためのアドオンです。木目の板の並び何で、柵にも使えるかな。木目のテクスチャを使って、ノーマルマップ等を施して制作する方法もありますが、このアドオンでは板ひとつひとつをメッシュとして形状を作っていきます。また、一枚一枚の板に個別にテクスチャを貼り付けられます。貼り付ける際に反復が分からないようにする機能があったりする工夫がなされています。
★入手方法
Blenderフォーラムの作者のclarkxさんが立てたスレッドにあるリンクから。
★使い方
使い方はclarkxさんが作成した動画の通り。ただ、それではよく分からないので以下に説明します。
まずは、板の並び方を生成します。ツール・シェルフに「Plancher」タブが追加されているので、そこにある「Add a new floor」ボタンを押します。3Dカーソルのところにデフォルト設定の板が生成されます。
後はパラメーターをいじるだけなのですが、代表的な形状を作るための設定を以下に挙げます(動画だとすぐに設定を見れないから、というか私の備忘のため)。
(1)パターン1
設定:
(2)パターン2
設定:
(3)パターン3
設定:
(4)パターン4
設定:
(5)パターン5
設定:
(6)パターン6
設定:
注意ですが、「CHEVRON」プロパティは、「GAP」の「Shift」の値が0のときしか表示されません。そして、「GAP」の「Shift」は、「Unlock」がオンの状態では表示されません。という、分かりにくい部分があります。
(7)パターン7
設定:
次に、作成したモデルにマテリアル(テクスチャ)を貼り付けます。エディットモードに移ります。すると、「Plancher」パネルの表示が切り替わります。
ここで板ごとにマテリアルを設定するため、マテリアルを追加する数を指定しますが、同一マテリアルを適用する板をランダムに選択するか(Random Color)、規則正しく選択するか(Phase Color)で入力する位置がことなります。
例えば、規則正しく3つのマテリアルを使う場合は以下のようにします。Phase Colorに入力すると、Random Colorの入力部分は消えます。
これでマテリアルが3つ出来ているわけではありません。プロパティ・エディターのObject DataタブのVertex Groupのところを見ると3つのグループが出来ています。
3Dビュー上の頂点を非選択にして、例えば、Vertex Groupの”Group”を選択して、「Select」ボタンを押します。すると、図のように該当する部分が分かります。このように「Phase Color」で設定した数だけVertex Groupが分かれています。
また、UV MapとVertex Colorのところにも自動で生成されています。
表示をテクスチャモードにしてみると、こんな感じ。
マテリアルとテクスチャを追加して、木目のテクスチャを読み込みます。マッピングはUV。
画面を分割してUV/Imageエディターを開いて、読み込んだテクスチャを表示します。
ここで木目を合わせます。Vertex Group単位で同じテクスチャの模様にしてもいいし、一枚一枚を異なる模様にしてもいいし、好きなように合わせます。
マテリアル設定やテクスチャ設定について分からない人は、Blender入門#23またはBlender入門#28辺りを見てください。
サンプルで作ったのは下図の通り。作者のスレッドにもきれいなものがあるので、そちらも参考に。
(Blender Internalでレンダリング)
★感想
いいかも。適当なフローリングのテクスチャがないときに自分で作れるし、これをダイレクトに使わないで、木目テクスチャを作る目的にでもいいし。あと、生成された板にはきちんとBevelがかけられていたのでGoodです。
★バージョン情報
この記事を書いたときのバージョン;
Blender:2.73
アドオン:0.0.30