【バージョン2.79b用】
このアドオンは既に正式配布されているBlenderに付属されているアドオンで、オブジェクトのリンク機能を使いやすくするアドオンです。このアドオンがないと、リンク機能を使う気が起きません。
なお、使用する際に、WindowsではファイルへのPermissionエラーが発生することがありますが(OSのせい)、その場合は、インストールしたBlender.exeファイルのプロパティで「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを入れてください。これでアドオンが他のファイルへの書き込みが行えるようになるのでエラーがなくなります。
(2016/11/6)パネルの表示されるタブ名が変わっていたので修正。
[GARD]
★入手方法
Blenderにデフォルトでついてきてます。
★使い方
例えば、リンクしたいBlendファイルにはスザンヌとCubeが1つのグループにある状態で保存 されているとします。
ここでおさらいですが、上図のようにグループ化しているのは、リンクして読み込んだときにその Transform(移動、回転、拡大縮小) が行えるようにするためです。つまり、単純にオブジェクトとしてリンクした ものは、その位置さえも動かすことができません。しかし、グループ化したオブ ジェクトをグループ指定でリンクすると、Transformが行えます(実際はリンクで読み込む際に生成されたエンプティ・オブジェク トに対しTransformができます)。
ということで、リンクをオブジェクトで読み込んで、「動かせねぇー!Blender 使えねー!」と思った人がいたら、それはBlenderの術中にはまってますw
で、話は戻って、アドオンの「Edit Linked Library」を有効にします。
この状態でグループでのリンク読み込みで読み込んだオブジェクトを選択し、ツール・シェルフの 「Relations」タブを見ると、「Edit Linked Library」パネルが表示されます。
パネル内にあるプロパティは以下の通りです。基本的にはデフォルトのままでい いのではと思います。
- Edit Library:(グループ名)ボタン・・・選択しているグループのオブジェク トを編集します。
- Autosave・・・編集が終わったら、リンク元のファイルを上書き保存します。
- New Blender Instance・・・新しいウィンドウを開いて、リンク元のBlend ファイルの編集を行います。
では、リンクで読み込んだオブジェクトを選択した状態で、「Edit Library」ボ タンを押します(デフォルトではAutosaveがオンの状態)。すると画面がリンク先のBlendファイルを開いた状態に切り替 わります。この状態ではオブジェクトの編集モードに入って、形を編集すること が可能です。下図はリンク元の画面。
編集が完了したら、ツール・シェルフの「Relations」タブにある「Edit Linked Library」パネルのボタ ンが「Return to Original File」という名前に変わっているので、ボタンを押 します。すると、オリジナルのBlendファイルに保存され、リンクを読み込んだ元のファイルにもその編集内容が反映されます。
下図はリンク先の画面。ほら、反映されてる。
★感想
このアドオンは、リンクしたものを編集する作業がシームレスに作業を行えるので 便利です。リンクを使うケースは、既に作成済みのオブジェクトを一元管理する ためだったり、制作チーム内で同じデータのオブジェクトを使うときです。もちろん、リンクは個人 での作業においても、やたら沢山の似たようなバージョンのモデルを作らないよう にするという意味で使えます。
Asset Manegementアドオンを使ってアセットを管理している場合は、Asset Managementアドオン内でリンク元の編集ができます。
★バージョン情報
この記事を書いたときのバージョン;
Blender:2.78a
アドオン:0.8.0