Blender Addon Review: Pie Menus

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【バージョン2.79b用】

このアドオンはBlenderのモード切替や視野の切替などを3D View上に表示されるメニューから選択できるようにするもの。メニューとは以下の図のようなもので、結構、かっこいいし、アクセス性が良くなる。
このアドオンは以前、ブログで紹介したものだけど、また進化してたし、ブログも変えたので再掲載。

（補足）この記事はBlednerにパイメニューが標準装備される前のアドオンとして提供されていた時代のものです。

★入手方法

以下のBlenderフォーラムのスレッドにあるリンク先から。詳しくはスレッドに書いてある。

Blenderフォーラムのスレッド。

[GARD]

★操作方法

操作方法は特になく、例えば、「Q」キーを押せば、視野の切替メニューが表示される。

「Z」キーを押せば、Shading切替メニューが表示される。

「. 」キー（テンキーの方ではない）を押せば、Pivot切替メニューが表示される。

「Ctrl」＋「Space」キーを押せば、マニピュレータ切替メニューが表示される。

「Tab」キーを押せば、オブジェクトモードやエディットモードなどの切替メニューが表示される。

エディットモードで「Ctrl」＋「Taｂ」キーを押せば、選択モードに切替メニューが表示される。

「O」キーを押せば、Proportional Editingのメニューが表示される。

以下はスカルプトモード時の切替メニューで、「A」キーを押せば、Stroke切替メニューが表示される。

「Ctrl」＋「T」キーでテクスチャのMapping切替メニューが表示される。

「１」キー、「2」キー、「3」キー（いずれもテンキーではない）を押せば、ブラシ切替メニュー。

「1」キーを押したとき。

「2」キーを押したとき。

「3」キーを押したとき。

「V」キーを押せば、ブラシの各種プロパティのメニューが表示される。

なお、User Preferences画面のPie Menuの部分を展開すると、以下のようにメニューの外観を調整できるようになっている。

もし、上記のショートカットキーを忘れた場合は、3D View上で「N」キーを押したときに表示される右側のサイドバーの一番下にPie Menuパネルが表示されるので、その中の「「Keybindings」ボタンを押すと、以下のようにUser Preferences画面でのショートカット一覧が表示される。

これは、User Preferences画面の「Input」タブで、検索ボックスに「Pie」と入力しても同じ。

「Pie Menu」パネルでは、Pie Menuを個別にOn/Offできるので、これも便利。

★感想

ショートカットキーが用意されていなく、ヘッダにあるメニューやツールシェルフから選択しなければならない操作などは、このPie Menuのおかげでアクセス性が良くなる。また、テンキーがないPCを使う場合、視野の切替は、これまでUser Preferencesの「Emulate Numpad」を有効にすることでテンキーによる視野の切替が可能であったが（他のアドオンにも視野切替のはあったが）、Pie Menuでも簡単に視野を切替えられるのでいい。視野切替はPie Menuが一番やり易いと思う。

ただ、割り当てられているショートカットキーが不便なものがある。私の場合は「Tab」キーと「Z」キー。これらのキーはよく使うので、いちいち表示されたPie Menuから選択するのは時間ロスが生じるので、「Tab」キーはデフォルト設定に戻している。それと、「Q」キーがお気に入りのアドオンの「Quick Tools」とコンフリクトしてしまうので、これも変えておきたい。ショートカットキーの変更はUser Preferencesの「Input」タブ内で可能（ここの説明は要る？）。

なお、ショートカットキーを変更して、他とコンフリクトしていると、アイコンの表示がおかしくなるみたい。使わないPie Menuのショートカットキーは、他のキーを割り当てるのではなく、削除してしまうといい。