この記事は、この前中止になったBlender大発表会で発表しようかと思っていたネタです。
私の家のPCは8月に換装しました。スペックは以下の通りです。
- CPU：AMD Ryzen Threadripper 1920X 12コア 24スレッド (3.5MHz。OCしてません）
- 水冷：Corsair H100i V2
- メモリ：Crucial Ballistix LT DDR4-2666 32GB
- ボード：ASRock X399 Tachi
- SSD：Intel SSD 760p （M.2 PCI-E SSD 256GB）ヒートシンク付き
- HDD1：Western Digital WD20EZRZ 2TB
- HDD2：同上
- VGA：ASUS GeForce GTX1070Ti 8GB
- 電源：Corsair RM750x （750W/80PLUS Gold）
- OS：Windows 10 Home
このPCより性能のいいものを持っている方もいるので、威張れたスペックではないですが・・。
8月以降、CPUやGPUの情勢に激変があり、Ryzenは第2世代、Intelも負けじと新しいものを発表。グラボもNVIDIAからRTX系が出てきて、私のPCのスペックは1段、2段と型落してしまいました。あと少し待てば～、とは思いましたが、予算の都合もあるので手が出なかったかも。それに前のPCが不調だったこともあって待てなかった～、これも運命。
そこで、今だからこそ型落ちして、値が下がったスペックのパーツを買う人もいると思い、上記でのBlenderベンチマーク結果を出してみました。
まず、Blender バージョン2.79bですが、基本はダウンロードページにある3月にリリースされたものですが、実はその後も新しいものに更新されています。
それはどこから入手できるかというと、こちらのページになります。2.8の上にある2.79というやつ。
実はThreadripperは3月にリリースされたものより、その後リリースされている新しいビルドの方が最適化されていて処理が早くなっているんです（これ重要！試験にはでない）。
なお、以下に示すベンチマークは、Blenderから公式にリリースされているベンチマークファイルを使っていますが、最近、こちらのサイト（Blender Open Data）で専用のベンチマークプログラムを入手することができます。が、このページはまだ完成されていなく、ベンチマーク用のプログラムもバージョン更新が度々なされていて、現段階では比較するには不適かと考え（きちんと比較していないので同じかもしれませんが）、昔からある公式がリリースしているBMWのファイルを使いました（こちらから入手できます）。
以下は、上記PCでの結果です。
3月リリースのBlenderでのCPUレンダリング結果：3分20.31秒
10/4付けの最新ビルドでのCPUレンダリング結果：2分37.14秒
上記PCでの3月リリースのBlenderでのGPUレンダリング結果：2分46.55秒
10/4付けの最新ビルドでのGPUレンダリング結果：1分53.37秒
こんな感じでした。参考にどうぞ。
Threadripperはシングルスレッドの性能ではIntelに負けるのですが、マルチスレッドでは強いです。Blenderにせよ、Substance Painter、Marvelous DesignerなどCG系はマルチスレッドを使うものが多いので、IntelのよりAMDのTreadripperを選択しました。なお、Blenderにはマルチスレッドに対応していない機能があるのですが、メインで使っているCyclesがマルチスレッド対応なのでこれを選択しています。GPUレンダリングはシーンが重くなるとグラボのメモリ容量を超え、GPUレンダリング時にエラーが発生します。その場合、結局はCPUレンダリングしか選択肢がなくなるので、GPU、CPU共に使える構成にしたつもりです（予算制約の中で）。
それと、今回からM.2 SSDを導入して、残りのHDDはWindowsの記憶域プール（詳細はこれ）にしています。仮想上7TBまでの上限にしました（本当に必要になったら、増設の予定）。
M.2 SSDはめちゃくちゃ早いです。桁違いです。言われているように本当に熱くなるので、買ったときにヒートシンクを付けましたが、よくよく考えると、CPUを水冷にしたために、グラボで上下に分けられたPCケース内の空間の下半分（M.2 SSDのある方）の排気が鈍くなっていたので、後付けでファンを取り付けました。
（M.2 SSDの結果↓）
以上です。参考になれば。
