続きです。
Step 41
前回、2つの頂点を1つに統合した隣りにある胴体の頂点を選択し(図は前方側)、続けて「Shift」キーを押しながら、近くの足の部分の頂点を選択します。
Step 42
この2つの頂点を今度は違った方法でひとつにします。「W」キーを押してスペシャルメニューを表示したら、「結合(Merge)」を選択します(ダイレクトに「Alt」+「M」キーでも結合を実行できます)。
[GARD]
Step 43
すると、新たに結合メニューが表示されるので「中心(Center)」を選択します。これは選択している頂点を、指定した箇所に結合する機能です。ここでは選択した2点間の中心に統合されます。中心を選んだので、2つの頂点を選択するときの順番は関係ないですが、他の結合メニューには選択の順番が効いてくるものがあります。
以下はその結果です。
Step 44
更に隣りの2つの頂点も統合します(中心結合で)。
Step 45
その隣りにある2つの頂点を選択します。
Step 46
「W」キーを押し、スペシャルメニューから「結合」を選択し、足の方の頂点に結合します。
下図は実行結果です。
Step 47
隣りにある頂点を選択して、「G」キー、「Y」キーで図のように移動させます。
Step 48
プロパティ・エディターの「モディファイアー」タブを開き、表示されているミラーモディファイアーのパネルにある「クリッピング(Clipping)」にチェックを入れます。
Step 49
足の内側の頂点を選択します(下図)。そして、「E」キー、「X」キーを押して、内側(左側)へ移動させ、中心軸上に配置します。ここで先ほどのクリッピングが効いているので、頂点は中心軸から向こう側には行かないようになっています。
Step 50
下図のように4つの頂点を選択します。そして、「F」キーを押します。すると、その部分に面が張られます。「F」キーによる面の作成は、選択している頂点が3つ以上のときに実行できます。頂点の数が5つ以上のときも面を張れますが、あまりお勧めできません。5つ以上の頂点を持つ面のことを「Nゴン」と言いますが、(現在のバージョンの)Blenderでは、ループカットがその部分に入らないなどの制約があります。
Step 51
残りの部分は今まで行ってきた操作を繰り返していくだけなので、大雑把に説明していきます。
足の側面にある2つの頂点を「結合」し、それを内側方向に2つずつの頂点についても同様に行います。そして、最後の部分(オブジェクトの中心軸に接する部分)は、4つの頂点を選択して「F」キーで穴を埋めます。
Step 52
テンキーの「1」キーを押して、正面の視野にします。「Ctrl」+「R」キーを押し、下図の部分にループカットを1本入れます。
Step 53
下図のオレンジ色で示した部分にループカットを入れます(下図は線の位置が分かりやすいように、辺選択モードにしています。実際の操作では操作モードを変更しなくてよいです)。
Step 54
「Z」キーでワイヤーフレームモードにし、下図のように「C」キーを押してから足の部分を選択します。「C」キーは円選択といい、「C」キーを押すとマウスカーソルが円形(白色の点線)になります。この円内に選択したい頂点を入れて、マウス左ボタンを押すと選択できます。マウス中ボタンを押すと円内にある選択している頂点が非選択の状態になります。このモードから抜けるにはマウス右クリックします。また、白い選択円はマウスホイールにより大きさを変えることが出来ます。
Step 55
「S」キーで少し足の太さを細くします。そして、足首の部分だけ選択して、その部分を更に少しだけ細くします。
Step 56
一番下の頂点だけ選択します(「ALT」キーを押しながら、辺をマウス右クリック)。「E」キー、「Z」キーを押して、下方向に押し出します。
Step 57
「Z」キーでソリッドモードに表示を変え、「Ctrl」+「Tab」キーを押します。表示されたメッシュ選択メニューから「面」を選択します。そして、下図の面を選択します(面はオブジェクトの正面側です)。
Step 58
「S」キー、「X」キーを押して、図のように横幅を少し拡げます。
Step 59
テンキーの「3」キーを押し、サイドビューにしたら、「E」キー、「Y」キーで図のように押し出します。
Step 60
「Ctrl」+「R」キーで2本ループカットを下図のように入れます。
Step 61
下図のように足の甲になる部分だけ選択して、「G」キー、「Z」キーで少し下げます。
Step 62
次に「Ctrl」+「R」キーで下図のように横方向にカットを入れます。
Step 63
次に足の裏の空いた穴を埋めます。下図のように足の両側の頂点を選択します。中心軸上の頂点は選択しません。そして、「Ctrl」+「F」キーを押して表示されたメニューから「グリッドフィル(Grid Fill)」を選択します。これで面が張れました。「F」キーで面を張るときとの違いは、「F」キーだと単一面しか張れませんが、グリッドフィルだと下図のように選択した頂点に従ってグリッド状に面を張ってくれます。
ここまでの操作で以下のような形状になったと思います。次回は腕の部分を作ります。