Blender入門#8:超基本的な操作

実行 Blender
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これまで画面説明やらマウス操作やらで前回で第7回になってしまいました。そろそろ、いじりたいかもしれません。なので、3Dビュー内のオブジェクトをいじる、超基本的な操作を説明します。

マウスの操作のところでマウスで右クリックでオブジェクトを選択できると説明しました。Blenderを起動したとき、3Dビュー内の中心に表示されている立方体が選択されている状態にあります。選択状態は、オブジェクトの周りがオレンジ色になっていることで分かります。

選択状態

[GARD]

 

複数のオブジェクトを同時に選択するには、「Shift」キーを押しながら、追加選択したいオブジェクトをマウス右クリックします。

複数選択すると、両方とも選択した状態になりますが、周囲の選択を示す色が少し違います。下図は立方体→カメラという順番で選択した状態です。

複数選択

 

最後に選択した方が、通常の選択したときのオレンジ色になっています。それ以外は何個複数選択しても、上図のような立方体の部分に表示されている濃いめのオレンジ色になります。この最後に選択した状態を「アクティブ」といいます。よくチュートリアルなどで「アクティブなオブジェクト」という表現をしますが、これを指しています。

基本的な操作しかしない場合、これは気にしなくてもいいかもしれませんが、Blenderの機能の中にはこの色の違いの意味するところ、つまり、アクティブの方のオブジェクトに操作の結果が表れるものがあるので知っておいても良いかもしれません。

次は選択したものを動かす3大操作方法です。

 

(1) 超基本的な操作

・オブジェクトを移動させる

選択した状態で、「G」キーを押します。オブジェクトの周りが白色になります。この状態が移動操作中を意味します。マウスを動かすと、その方向に動かすことができます。ちなみに「G」はGrabの略です。移動で、オブジェクトを置きたい位置に移したら、マウス左ボタンを押せば移動が確定されます。左ボタンでなく、マウス右ボタンを押すと、その操作はキャンセルとなります。

このマウス左クリックでの確定は、この操作に限ったことではありません。他の操作でも実行した後に必ず押して決定する必要があります。このBlender入門シリーズの以降の説明では、この確定する手順は特に記述しません。例えば、「G」キーを押して移動させます。」と書いたら、最後にマウス左クリックさせるところまでがその操作として読んでください。

なお、マウス左ボタンの確定は、「Enter」キーでも実行できます。マウス右ボタンのキャンセルは、「Esc」キーです。

 

grab

 

・オブジェクトを回転させる

回転させるには、「R」キーです。見ている方向を中心に回転します。「R」キーを2回続けて押すと、マウスカーソルが緑と赤色の矢印に変わり、この状態では回転が自由に行うことができます(トラックボールでの操作のような動き)。ちなみに「R」はRotateの略です。

回転操作

 

・オブジェクトを拡大縮小させる

オブジェクトの大きさを拡大縮小するには「S」キーです。「S」はScaleの略です。

拡大縮小

 

(2)操作の取り消し

次にこれらを動かしたときに、これらの操作をキャンセルする方法です。これは、後で説明する「取り消し」操作(「Ctrl」+「Z」キー)とは違います。オブジェクトに加えられた変化(位置の変化、回転の変化、大きさの変化)をキャンセルして初期値に戻す方法です。「取り消し」操作は直前の操作からキャンセルされますが、この操作は直前の操作でなくてもいいのです。

やり方は簡単で、移動の操作をキャンセルしたい場合は「Alt」キーを押しながら「G」キーです。

回転の場合は、「Alt」+「R」キー。

拡大縮小の場合は、「Alt」+「S」キー。

 

(3)きっちり合わせたい場合

マウスで動かして、移動などの位置を決定していましたが、もっときっちり位置に合わせたい、回転させたい、拡大縮小したい、という場合があります。このとき、数値指定や軸を指定するやり方があります。以下に説明します。他にもスナップする機能とかありますが、それは後で。

・数値で変化量を指定する

「G」キーを押した後に、すぐに動かしたい量を入力します。例えば、1を押すと、3Dビューのグリッド・マスの1マス分を移動させることができます。ちなみに、このマス1マス分をBlender Unitの1と呼びます(Blender特有の単位系です)。

数値を入力すると、3Dビューのヘッダーの部分にその入力が表示されるので確認することができます。

fig3

回転も。拡大縮小も同じように、キーを押した後に数値を入力します。なお、「1+3」と式の形で入力することも可能です。この場合、4が移動量になります。

・軸方向を指定する

では、軸を指定する方法は?それは「X」キー(X軸)、または「Y」キー(Y軸)、「Z」キー(Z軸)を押します。
つまり、例えば、「R」キー、「X」キー、30と入力すると、X軸周りに30°回転させることを意味します。軸を指定するキーと数値の入力の順番は逆でもOKです。また、既に「X」キーを押した後でも、別の方向を示すキーを押したら、そのキーの方向に変えることができます。

また、「Shift」キーを押しながら、方向のキーを押すと、その方向と直行する平面内に動きが制限されます。例えば、「Shift」+「X」キーの場合、YZ平面内に動きが制限されます。

数値指定

実行